ハート通信2017年夏号

~夏のお手入れ・美肌テクニック~

2017.6.9.

夏はお肌にとって過酷な条件がいっぱい!皮膚を正常な状態に保つことがポイントです。

*発汗は正常な体の働き、大事なのは残さないこと。さまたげないことです。

発汗は皮膚の正常な働きなのですが、汗をかきやすい季節である夏は、その汗の中に、アレルゲンになるイエダニやカビ類、粉塵などが溶け込んでしまいます。溶けたそれらの物質は、ふだん浸透しない皮膚の層にまで届き、湿疹やかぶれなどを引き起こしやすくします。放置しておくと深刻な状況におちいることがありますので、まめに拭くなどして、清潔に保つことが大事でしょう。

また、夏に化粧をするとファンデーションなどが膜となって、汗の蒸発を防げたりして、油膜と汚れの層が皮膚との間に出来てしまいます。それらの汚れが毛穴にたまるとそれだけでも肌はくすんで見えます。日常、日焼け止めと口紅だけでも身だしなみは整うと思います。つまり夏は化粧さえも負担になる、肌にとって過酷な季節といえるでしょう。

*意外に夏は乾燥肌の季節?エアコンの影響で、肌の環境は冬そのものなのです。

現代人の室内環境は、四季や気候、季節に関係なく温度を設定しています。意外に思われるかもしれませんが、エアコンの影響で、夏でも肌は冬のように乾燥しがちです。また、エアコンや加湿器などは、フィルターを常に清潔に掃除しなければ、ダニやホコリの温床となり、室内にまん延することになりかねません。通常、皮膚の角質層は適度な水分を含んでいれば、しっとりとしていて、正常な状態では悪因子をはね返す力を持っています。

しかし、乾燥した皮膚は表皮が剥離したり、すき間だらけになってしまった組織から空気中のダニやホコリなどが侵入しやすくなってしまいます。これらを避けるためにも長くエアコンの効いた室内にいる場合は、保湿剤などでうるおいを補うようにしましょう。

また、冷えた皮膚は当然のことながら血行や血流が悪くなりがちで、新陳代謝も妨げられています。効果的なケアなども必要になってくるでしょう。

*夏のお肌はあくまで「清潔に」がテーマです。

夏の肌は、屋外でも室内でも清潔にすることが第一です。毛穴の汚れをとるためにパックも有効でしょう。一日に何度か洗顔やリメイクすることをおすすめします。

また、肌の内側を守るためにも自然の皮膚の脂と同じ成分をもった保湿剤でベールをつくり、紫外線を防御して、うるおいを補うことが必要です。強い日差しや急激な温度の変化にさらされ、夏の肌を取り巻く環境は過酷ですから「必要以上のメイクはしない」など、肌に対するいたわりが大切です。

夏のお手入れを丁寧に、しっかりすることで、秋をさわやかに美肌で迎えましょう!!